Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2015年8月1日土曜日

読書『都市のドラマトゥルギー』吉見俊哉著


ぼくの指導教官の吉見俊哉先生の著書を拝読しました。
この本、実は先生の修士論文が下敷きになっているというから驚き。
本書は、近代的な都市化のなかでの盛り場の意味的な機制の変容を、都市に集合した人々の相互媒介的な身体性の側から捉え返すことを目指したもの。
とあるように、都市論をドラマトゥルギー=演技論の視覚から捉え返した論考。
〈演じる〉ことの根底にあるのは、間身体的な相互性を超越論的な審級との相互性に媒介していく、文字通りドラマティックな運動である。 
<浅草なるもの>から<銀座なるもの>へ、そして<新宿なるもの>から<渋谷なるもの>への 通時的な都市の変遷が理論的に論証されていくのが、個人的には方法論として、論の組み上げ方として非常に勉強になりました。
都市のドラマトゥルギー (河出文庫)都市のドラマトゥルギー (河出文庫)
吉見 俊哉

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