Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2014年3月17日月曜日

木村拓哉主演『宮本武蔵』


テレ朝開局55周年スペシャルドラマ、二夜連続『宮本武蔵』をみました。
宮本武蔵をキムタク、佐々木小次郎を沢村一樹、吉岡清十郎を松田翔太、沢庵を香川照之など豪華なキャスト。
個人的に気に入ったのは夏帆が演じた朱実と、福くんが演じた伊織。

内容としては吉川英治原作よりも、『バガボンド』のようでした。(もちろん小次郎は聾啞などではないのですが)

「生殺与奪」人を斬り殺め、功名をあげ、士官になるため「天下無双」へと邁進する武蔵。
ターニングポイントがいくつかある。
まずはたけ蔵から「宮本武蔵」へと沢庵から名を授かるところ。
そして、妙秀尼に剣の意味を問われてから、自問自答の末、一度は剣を置き、「農」自給自足の生活に入るところ。(『バガボンド』では今このへんが描かれてますね)

今作ではここがユニークなのですが、
武蔵が自給自足する小屋の近くの村が賊の襲撃に遭う。
ここで小次郎と武蔵が背中を合わせながら、共に討伐する。

功名をあげるために剣を取るのではなく、大切なものを守るために剣をとるでもなく、「限界のその先に何があるのか」それを知るため船島へと向かう武蔵。

武士の一分』も観てみようかな、と。

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