Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2012年4月29日日曜日

アマゾンと電子書籍の共通項、その光と闇


Amazonの出現から人々の生活に定着するまでの間に交わせれてきた議論として、旧来型の書店の淘汰があると思います。
ネットで手軽に本を注文・購買できることになったことで、書店にわざわざ足を運ぶ人が激減して経営が立ちいかなくなる。
僕も当初はそれが当面の流れになると考えていました。
ところがそうでもないんじゃないかと考えるようになりました。

ぼくはかなりのAmazonヘヴィーユーザーだと思います。
毎月Amazonを利用して相当数の書籍や物品を購入しています。
特に安価な中古品を買うことが多いのですが、中古品はAmazon自体が販売するものではなくAmazonマーケットプレイスと呼ばれる出店型出品者が商品を販売しています。
門戸は広く開かれていて、旧来型の書店のみならず個人も販売することができます。
Amazonは手数料をそこから引き抜くビジネスモデルを敷いているということです。
システムも上手く組まれていて、トラブルもほとんど起きないような設計になっています。
出品者も安直にブックオフで売却するより、利潤が大きいと思われます。(僕は面倒なのでブックオフですぐに売ってしまうのですが。でも近いうちにマーケットプレイスに移行したいと思っています)

ぼくは本の虫ということもあって、このマーケットプレイスかなり重宝しています。
古本(廃刊含む)を購入するのにとても便利で、Amazonで探せばほとんどの本があります。
1~100円で本来1000~3000円くらいする本を買えることも往々にしてあります。
(マーケットプレイスの場合、だいたい送料で250円程かかりますが)

買った古本の出品元を辿ると、ほとんどが地方なんですね。
北は北海道から南は沖縄まで。
ちなみに今日、届いた本は山口からでした。


Amazonを経由しない限り、ぼくが足を運んで山口や福島の小さな書店に足を運ぶことなんて、ほぼないですよね。
その意味で、Amazonは他のSNSと同様に、これまで繋がるはずのなかった主体同士を(しかも利害を一致させながら)くっつけるというかなり素敵な仕組みをもたらしているということで。

要は、こういったエポックメイキングなサービスが登場した時に、いかに既存の利権を維持するのかと後ろ向き・保守的になるのではなく、うまくそれを利用しながら波に乗るのかを考えることが肝要なのではないかと。
特にこういったブレークスルーはパイをかっさらうのではなく、パイ自体を拡張する働きがあると思っています。

これってほとんど電子書籍論争と同じ構造なんじゃないかと思ったわけです。
結局、どれだけガヤガヤ騒いだところで結局は時代の流れに抗うことは誰にもできないわけで、利権は徐々に融解していくのが定めではないかと。
だったら積極的にバンドワゴンに乗って行きましょうと、思うわけで。

大学生ブログ選手権

0 件のコメント:

コメントを投稿