Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2012年1月7日土曜日

食べログの一件、もんじゃ界への波紋

The New Year/ Death Cab For Cutie


ついにメディアに姿を現しました。虚構。

【参考記事】

僕は月島にあるもんじゃ店でアルバイトをしています。
月島にはもんじゃストリートがあり、路地裏に店を構える店を含めると月島には約70~80にものぼるもんじゃ屋さんがあります。
それだけの数のお店があるとなると、当然お客さんも目移りがして「ココ」というお店を決めることが困難になります。
そこで多くのお客さんが食べログなどのレビューサイトを参考にしてお店を選ぶことは、想像に難くないです。
こういった同業種の店が軒を連ねる場所にとって、この食べログの問題は根が深いのです。

思えば、3ヶ月ほど前に協会の方から「食べログに関する調査」というサクラに関与した店舗をあぶり出すための通達が来ていました。
この問題自体は水面下では以前から潜在して、たまたまそれが今回テレビに取り上げられ大衆の白日にさらされるという形になったのです。

思えば一年程前から特定の店に急にお客さんが入り、行列が出来るという現象が発生していました。
特に味に差異もなく、大きな方針転換があったようにも見えなかったのに「突然」でした。
その頃から店長とはこういったレビューサイトの操作などの可能性を協議していました。

レビューサイトを見て流入してきたお客さんたちが店に入っていくと、店に活気が出て、その活気を見て通りすがりのお客さんたちもお店に入って行きます。この好循環は呼び水となり、グッドサイクルは連鎖します。
逆も然りです、レビューの恩恵を受けない店では閑古鳥が鳴く状況が恒久化してしまうのです。

学生は特に積極的に食べログをはじめとしたレビューサイトを活用していることと思います。
ウェブサービスの発展から生じる集合知の欠陥がこの問題の根幹ではないかと思います。
皆が皆を信じて利用してきたサービス。見知らぬ誰かが書いたレビューを参考にお店を選ぶ。そこにつけ込み生じた今回の問題。
結局、信頼を寄せることが出来るのは身近にいる友人や知り合い。
そんな昔だったら当たり前の「口コミ」が唯一の正当なレビューであることに気付かされたのです。

要するに、愚直に星の数や無数のレビューを鵜呑みにしないという情報の受け取り方の基本に立ち返ることが肝要ということですね。
あとは情報の切り取り方。ひとりひとり違った舌、味蕾を持っていて「味」の感じ方もまちまちです。
だからレビューを参考にする際も、定量的にではなく定性的に検討する必要があるということです。
つまり星の数など総和に目を向けるのではなく、なんとなく自分と同じような味覚や嗜好を持っている人の意見を傾聴するというものです。


今朝のツイッターで誰かが面白いことを言っていました。
食べログの問題といい、去年のグルーポンのおせちやユッケの食中毒といい、確かに日本人は食に関してだけは怒りを率直に表明し、それは行政も動かすようだ。
たしかにその側面はありますよね。汚染米やBSEなど例は枚挙に暇がありません。
この食へのセキュリティの高さ、その安全・衛生基準は世界でも有数と聞きます。
グルメ大国としての日本はそういった安全管理・危機意識に裏打ちされているのかもしれません。ちなみにミシュランの☆が最も多い国は日本だそうですよ。
大学生ブログ選手権

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