Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2011年12月17日土曜日

僕の日常は、だれかの夢のど真ん中にある

夢番地/ RADWIMPS


イベロ・アメリカ文化論という授業で「イノセントボイス 12歳の戦場」というメキシコ映画を観ていたときにフト思ったことについて。
映画の舞台は中央アメリカ中部にあるエルサルバドル。
内戦が激化の一途を辿り、少年たちも次々に軍隊に引きこまれていきます。



主人公の少年チャバは「バスの運転手になりたい」とシーンで度々いいます。
バスの運転手に限らず、車を運転したい、することが彼の夢です。
なぜなら「どこへでも好きなところへ行けるから」ということです。

そこでハッとしました。
日本ではタクシー運転手で溢れています。
特に規制緩和の後は、さらに数が膨張しました。

RADWIMPSの「夢番地」の歌詞を思い起こしました。

「僕が立っているここはきっと誰かの願ってる場所で
誰かが立ってる場所が僕の望む場所で」
「誰かがきっと今僕にとっての夢を叶えてくれてる
僕もきっと 誰かのとっての夢を叶えている」

ぼくらは将来に不安を持ちながら日々を悶々と過ごしてます。
自分自身、何をすべきなのか、何がしたいのか。
就活の渦の中で頭を抱えながら、自分の可能性と照らしあわせながら。



でもひるがえって考えてみると、こうやって苦悩できてること、選択肢が前方に広がっていることがこの上ない奇跡的な幸福なんじゃないかと。
普通に大学に行けていること、教育を受けられていること、将来を自分で決められること。
これは12歳になったら強制的に軍隊に入隊させられてしまうこの映画の中のエルサルバドルの子供たちにとってはこれ以上ない幸福なことなのだから。
大学生ブログ選手権

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