Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2011年11月17日木曜日

AKBを使った安易なマス広告こそ、ソーシャルメディア時代に輝くのかもしれない

ヘビーローテーション/ AKB48


もはや社会現象とまでになってしまった、日本でのAKB旋風。
そこかしこで見かけます。街を歩いていても、テレビを見ていても、雑誌をめくっていても。
もううんざりするくらい。
でも冷静に考えてみたら、マス広告からソーシャルメディア時代の新しい広告にパラダイムシフトがおこっている今こそ、マス広告に国民的アイドルを起用する意義があるのかもしれません。

いくつか例を挙げて考えてみたいと思います。

まず最近、話題になった「わたしと赤ちゃんを作らない?」の大島優子のCM。



センセーショナルなコトバでだれもが気になったはず。
AKBメンバーと自分で仮想の赤ちゃんの画像が作れちゃうというフルキャストマーケティングのキャンペーン。

ぼくも普段、テレビは見ませんが、すぐにツイッターのタイムラインに流れてきました。
瞬く間にバズっていたのを記憶しています。

続いて、カゴメのCM。



メンバーそれぞれがそれぞれの野菜にふんした衣装を着ます。
これでどれがいいだとかの話題ができるわけですね。

そして今も流れてるスクエアエニックスのCM。



あたかもスクエニに大島優子が就職したかのように進んでいくストーリー。
回を重ねるごとに進行していくので、毎回先が気になる仕組みになっています。
テストプレイヤーとして、または計画立案者として参画している様子が描かれています。
なるべくリアル感をだそうとしています。

さて、AKBをCMに起用すればいいのかというと決してそうゆうことはありません。
既存のマス広告の枠組みの中だけでPRが完結してしまってはダメなんです。
ようは「話題性」を打ち出すこと。
それは今までもそうだったのですが、話題があれば誰かに口コミする。(無意識、有意識を問わず)
ただSNS隆盛時代の今は、口コミがもっと広範囲、つまり不特定多数の人の間でシェアされます。プラットフォームもツイッター、フェイスブックなど多岐にわたります。
つまりTVで流れた広告も「話題性」さえあれば、それがSNS上に持ち込まれ一気に拡散していき、SNSから流れてTVを実際に見て、確認する人も出てくるのです。

では具体的に話題性とは何でしょうか。
もうひとつ参考となるCMを見てみます。



AKBの大型新メンバーとして突如現れる「江口愛実」。
「コイツは一体誰なんだ?」「なぜこのタイミングで?」「オーディションを経ずに」
などと、随分ツイッターも賑わせました。
本物か偽物か賭ける人もたくさんいました。ぼくもその一人ですが。笑
議論が巻き起こった時点で、とりあえず成功なんでしょう。
これはいささか強引でしたが。

要するにただ単に、起用して会社のサービス、プロダクトを宣伝してもらうだけでは不十分だということです。
意外性、サプライズ感、ストーリー性、どれでもいいからとりあえずはバズが巻き起こるような「話題の種」がソースとして組み込まれていなければならないということです。
特に賛否両論を呼びそうなものはSNSで拡散されやすい傾向にあると思います。

逆に言えば、AKBなどのビッグアイドルを使わなくても、「話題性」さえあれば、SNS上にまでマーケティングが飛び火するということです。
ただ、AKBのほうが話題になりやすいということでしょう。





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