Each day is a little life: every waking and rising a little birth, every fresh morning a little youth, every going to rest and sleep a little death. - Arthur Schopenhauer

2011年10月9日日曜日

博報堂のインターンから学んだこと

まずはじめに断っておきます、コンプライアンスの問題上、インターンの内容・および課題、そして企画・プレゼンの内容については一切公開することができません。

ぼくが個人的にこのインターンから掬し、学んだことをいくつか並べて自分自身確認してみたく、ここに書かせてもらいます。


まずはインターンで出会った人々、とりわけメンターさんとチームメンバーには感謝をしていて、強い縁を感じています。
これからも結びつき持っていたいと思っています。

細かい広告のテクニックを抜きにして、ぼくが最も勉強できた点は、広告を練る上で下地となるインサイトの重要さ、またそれを企画として型に落としこんでいくプロセスでした。

普段の何気ない生活、何十年も歩き続けてきた家路、見慣れた学校周辺の街並み。
applimに参加した後や、博報堂のインターンに参加した後では多角的に見えるようになったのです。

過去の参考エントリー:applim+決勝を終えて: 電通賞、Microsoft Japan賞、mixi賞の3つを頂きました!


面白い広告やイベント、純粋にそれを楽しむ本来の自分、これまでの自分とは別に冷静に分析し、その裏、根底に植えこまれた戦略・インサイトを探ろうとするもう一人の自分が生まれました。
このように2つの視点を自らの内に秘することができるようになったのは、これからの人生を歩んでいく上で心強い武器になると共に、財産になるのだと思っています。

チームとして取り組んだこの1ヶ月、個性の強い面々が持ち寄るアイディアやデータを整合してひとつの形に落としこんでいく。
容易ではありません。
様々な痛みを伴います。
全員が全員、完全に納得できるような企画を作ることは限りなく不可能で、それでも限りなくそれに近づけていくことは、時間が許す限り可能なことだし、不可欠なことだと思います。
強烈なキャラクターをそれぞれが持っていて、みんながみんな優秀な中で自分がすべてをやろうとするのではなく、どこの部分で最も貢献できるのか、自分はこのチームにおいてどんな立ち回りを求められているのか、常に自分自身を分析しながらそれをチームに投影していく、これがチーム作業には不可欠なんだと学びました。

それぞれがバラバラな環境に属する中で、時間を見つけミーティングを重ねる。
Skype会議では事足らないことも痛感しました。
面と面、目と目を合わせて相手の表情をうかがいながら、心の微妙な動きを観察しながら作業を進めないことには、認識の溝は広がっていくばかりです。

ミーティングの小休止、何気ない会話からこぼれるインスピレーション、データから導いてきた渾身のアイディア、一瞬の感動を集約していくように完成形へと昇華していく一連のプロセス。

初日に発案したアイディアを遂に最終日までぶれることなく信じて、血を注ぎ込み、骨を組み立て、肌を着せ、ぼくらの子ども、企画が今日の最終プレゼン発表で産声をあげたのだと思います。

全チーム中1位、優勝を勝ち得たとき、はじめてすべてのパズルのピースが合致した気がしました。

最大の勝因は「アイディア」そのものにあったと思っています。
データやマーケは必ず必要だと思います、ただそれがすべてではないとも思っています。
数字は人を「はあ、なるほど」と思わせることはできても、人の心を動かすことはできないのではないでしょうか。
人は心で動き、心に感じる生き物です。
単純に「面白い」「すごい」と思えることに胸は揺さぶられ、心を動かすことは、その人を動かすことに繋がっていくのではないでしょうか。

別にお金をもらっているわけではないですが、博報堂という会社は本当に良い会社だと思いました。
個性豊かな社員さんたちが、クライアントの困難な依頼を艱難辛苦と捉えず、次へのチャレンジと捉え、楽しみながらチームで勇敢に挑んでいく。
単純に素敵な仕事だと思いました。

今日の感動を持ってして、もっと遠くまで進んでいける気がしました。
明日から再び、価値創造に励んでいきたいと思っています。
ありがとうございました。
Special Thanks to my team "博報堂Jr."

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